住まいづくり 2025-06
GX志向型住宅と補助金について
GX志向型住宅とは?
GX志向型住宅とは、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進するための高性能な省エネ住宅です。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を大きく上回る省エネ性能を持ち、2050年のカーボンニュートラル実現を目指す国の政策の一環として注目されています。具体的には、以下の3つの基準をすべて満たす住宅がGX志向型住宅として認められます。
①断熱等性能等級6以上:高い断熱性能で冷暖房のエネルギー消費を抑えます。
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35%以上:省エネ設備の導入により、エネルギー消費を大幅に削減。
③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上:太陽光発電システムなどを活用し、エネルギー消費を実質ゼロに。
さらに、「ECHONET Lite AIF仕様」に準拠したHEMS(ホーム・エネルギーマネジメント・システム)コントローラーの導入が必須です。これにより、エネルギーの使用状況を「見える化」し、効率的なエネルギー管理を実現します。GX志向型住宅は、光熱費の削減や快適な住環境を提供するだけでなく、環境負荷の低減にも貢献する次世代の住宅です。
子育てグリーン住宅支援事業の最新補助金情報
国土交通省と環境省が連携して実施する「子育てグリーン住宅支援事業」は、GX志向型住宅をはじめとする省エネ住宅の普及を促進するための補助金制度です。2025年度の新築注文住宅に対する補助金は、GX志向型住宅の場合、1戸あたり最大160万円と、過去最大の補助額が設定されています。この補助金は、子育て世帯や若者夫婦世帯だけでなく、すべての世帯が対象となる点が特徴です。
2025年5月14日から新築注文住宅の交付申請(予約を含む)の受付が開始されました。5月19日0時時点で、GX志向型住宅の予算(500億円)に対する補助金申請額の割合は7%に達しています。 GX志向型住宅の申請受付は3期に分かれており、このうち第1期(5月14日~31日)の予算額は、総額500億円の30%にあたる150億円が上限となっていて、受付開始から1週間足らずで第1期予算の26%に達したことになります。このペースで申請が進めば、予算上限に早期に達する可能性があります。なお、交付申請の最終期限は2025年12月31日、予約の期限は2025年11月14日ですが、予算上限に達した時点で受付が終了するため、早めの申請が推奨されます。
申請手続きは、グリーン住宅支援事業者として登録された建築事業者が代行して行います。建築主は直接申請できませんが、事業者と協力して必要書類を準備する必要があります。また、対象となる工事は2024年11月22日以降に基礎工事より後の工程に着手したもので、住宅の床面積が50㎡以上240㎡以下であることも条件です。
建築コストと補助金の活用
GX志向型住宅は、高い省エネ性能を実現するために、断熱材や高効率設備、太陽光発電システムなどの導入が必要です。そのため、通常の住宅に比べて建築コストが高くなる傾向があります。しかし、最大160万円の補助金を活用することで、初期投資の負担を軽減できます。
多くの住宅メーカーでは、補助金を前提としたプランを提案しており、申請手続きもサポートしています。補助金を活用することで、高性能な住宅をより手頃な価格で実現できるケースも多いでしょう。ただし、予算上限に達すると申請受付が終了するため、計画や契約を進める際は、早めの行動が重要です。
まとめ
GX志向型住宅は、省エネ性能の高さから光熱費の削減や環境負荷の低減を実現する、未来志向の住まいです。子育てグリーン住宅支援事業による最大160万円の補助金は、建築コストの負担を軽減する大きなチャンスです。しかし、予算上限に達する前に申請が終了する可能性があるため、早めの情報収集と計画が不可欠です。
新築住宅を検討中の方は、グリーン住宅支援事業者登録済みのハウスメーカーに相談し、補助金の申請スケジュールや必要書類を確認しましょう。GX志向型住宅で、快適かつ環境に優しい住まいを実現する第一歩を踏み出してみませんか?
詳細は、子育てグリーン住宅支援事業の公式サイト(kosodate-green.mlit.go.jp)をご確認ください。
金沢ハウジングセンターはGX志向型住宅や補助金活用を相談できるハウスメーカーが揃った総合住宅展示場です。
あなたのイメージ通りの住まいがきっと見つかる!まずはご来場予約からはじめてみませんか。
モデルハウス見学予約はこちら