住まいづくり 2025-11

石川県の雨と雪に負けない 湿気・カビ対策を考えた住まいづくり

石川県は年間の降水日数が全国でも多く(金沢市で約180日※気象庁データ)、冬は雪が降り続く日も珍しくありません。このような気候では室内の湿度が上がりやすく、結露やカビが発生しやすい環境になりがちです。

カビは、放っておくと次のような影響を及ぼすことがあります。

・くしゃみや鼻水、目のかゆみなどアレルギー症状

・長期間にわたる咳や息苦しさ

・特に小さなお子さんや高齢の方では、皮膚のかゆみや炎症

こうしたことを少しでも軽減するためには、住まいづくりの段階から湿気対策を意識しておくと、後の暮らしがぐっと快適になることがあります。そこで、石川県の気候を考慮したポイントを、具体的にご紹介します。

 

換気を「計画」する

湿気は空気が動かない場所にたまりやすいため、最初から空気の流れを設計しておくと効果的です。

・窓は風の入口と出口を意識して、対角線上や上下に配置する

・浴室やキッチンには24時間換気システムや人感センサー付き換気扇を検討する

・押入れ・クローゼット・階段下などの収納スペースにも小さな通気口や換気スリットを設ける

・床下や小屋裏にも換気口を確保し、空気がよどまないようにする

 

断熱・気密を高めて結露を減らす

冬の大きな温度差が結露を生み、それがカビの原因になることがあります。外気との温度差を小さくすることで、結露そのものを抑えられる可能性があります。

・壁・屋根・床に十分な厚みの断熱材を入れる

・窓は複層ガラス(できればLow-E付き)や樹脂サッシ、トリプルガラスを検討する

・気密性能を高め、冷たい外気が室内に入りにくくする

・基礎断熱や床下エアコンで、床下まで暖かく保つ

収納スペースは「湿気をためない」工夫を

押入れやクローゼットは特にカビが発生しやすい場所です。ちょっとした隙間や通気経路があるだけで、布団や衣類がカビ臭くなるのを防ぎやすくなります。

・中段や床にすのこや通気桟を使う

・家具や収納ボックスは壁から5~10cm程度離して設置する

・上げ底構造にして床下の空気を取り込む

・除湿剤や衣類乾燥除湿機を併用する

水まわりは「乾きやすさ」を最優先に

浴室・洗面所・キッチンは湿気の発生源です。以下のような工夫で、毎日のお手入れが楽になり、湿気がこもりにくくなることがあります。

・床や壁に防水性が高く掃除しやすい素材を選ぶ

・排水溝の勾配をしっかり確保し、水が残りにくいようにする

・浴室暖房乾燥機や換気扇を長めに回す習慣をつける

・使用後に軽く水滴を拭き取る

暮らし方のちょっとした工夫も大きな差に

いくら建物が良くても、日々の使い方で湿気がたまることもあります。

・雨の日や雪の日は室内干し+除湿機を活用する

・料理の後は必ず換気扇を回す

・窓を少し開けて換気する(5~10分でも効果があります)

・加湿器を使うときは湿度計を見て60%以下に保つ

まとめ

湿気やカビ対策は、少し意識するだけで、家族の健康や住まいの寿命が大きく変わる可能性があります。

デザインや間取りだけでなく、「湿気をためない」「結露を防ぐ」「乾きやすい」家を意識してみると、10年後、20年後も快適で安心な暮らしが続くかもしれません。

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